【レポート】 Amazon EC2 のイロハとコスト最適化のキモ AWS-01 #AWSSummit
こんにちは。森田です。
本記事はAWS Summit Tokyoで行われたセッション「AWS-01 Amazon EC2 のイロハとコスト最適化のキモ 」のセッションレポートです。
セッション視聴
AWS Summit Tokyoの登録を行うことでオンデマンドで視聴可能です。(現地参加された方は改めての登録は不要です。)
セッション概要
スピーカー
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
技術統括本部 金融ソリューション本部 ソリューションアーキテクト
阿部 純一郎 氏
セッションで取り上げること
- Amazon EC2 とは何か
- Amazon EC2 を利用したシステムの構成検討ポイント
- Amazon EC2 のコスト最適化手法
セッションの対象者
- Amazon EC2 をこれから使い始める方
- Amazon EC2 を使っているが使いこなせていないと感じている方
セッションで説明しないこと
- Amazon EC2 の利用手順
セッション内容
- Amazon EC2 とは
- 信頼性が高い
- サイズ変更可能なコンピュティングキャパシティ
- あらゆるワークロードの要求に応える柔軟なオプションを利用可能
- Amazon EC2の特徴
- AWS が提供する仮想マシンサービス
- 利用した時間での従量課金
- 数分で起動できる
- 管理者権限で利用可能
- 好きなミドルウェアなどインストールできる
- 独自のハードウェア/ハイパーバイザーにより最適化(AWS Nitro System)
- イノベーションの迅速化
- コスト削減
- セキュリティ強化
- データセンターおよび物理ホストは AWS が管理
- ハイパーバイザー層と物理領域は、AWS が管理・運用
- リソース管理やリプレース業務が不要となる
- AWS は、お客様の同意なく、お客様のコンテンツにアクセスしない
- ハイパーバイザー層と物理領域は、AWS が管理・運用
- Amazon EC2 を利用するときのよく聞くお悩み
- インスタンスの種類が多く、どうインスタンスを選択すべきか
- インスタンスをどう配置すべきか
- インスタンスを何台用意すべきか
- Amazon EC2 のイロハ
- イ: どうやってインスタンスタイプを選べばいいの?
- インスタンスタイプの種類が多いために、迷ってしまう
- 600以上のインスタンスを提供
- カテゴリーとCPUの選択
- カテゴリー
- ユースケースから考える
- 汎用
- T/M
- コンピューティング最適化
- C
- メモリ最適化
- R/X
- 高速コンピューティング
- P/G/Trn/Inf
- ストレージ最適化
- I/D
- HPC最適化
- Hpc
- 汎用
- ユースケースから考える
- CPU選択
- x86_64 アーキテクチャ
- Intel Xeon Scalable processors
- AMD EPYC processors
- arm64 アーキテクチャ
- AWS Graviton processors
- AWS 独自設計
- Apple M1 processors
- AWS Graviton processors
- x86_64 アーキテクチャ
- 最新インスタンスタイプの紹介
- C6in, M6in, M6idn, R6in, R6idn
- 2023/02 東京リージョン提供開始
- 第3世代 Intel Xeon Scalable processors
- 最大 200 Gbps のネットワーク帯域幅
- ネットワーク仮想アプライアンスやリアルタイムビッグデータ分析などのワークロード
- 名前に「n」
- 高速ネットワーク機能を有している
- 名前に「d」
- 一時ストレージがついている
- C7g
- 2023/02 東京リージョン提供開始
- AWS Graviton3 processors
- DDR5 メモリ搭載
- 高速
- 低消費電力
- 同等の x86 インスタンスと比較すると最大 60% 削減
- バッチ処理や HPCなどのワークロード
- 名前に「g」
- Graviton
- C6in, M6in, M6idn, R6in, R6idn
- 他のインスタンスタイプを試したい時
- CPUアーキテクチャが同じであれば簡単に変更可能
- イ「インスタンスの変更はシンプル」
- ワークロードの特徴からいくつか候補を出して色々試して、最適なインスタンスを見つける
- インスタンスタイプの種類が多いために、迷ってしまう
- ロ: どう配置すればいいの?
- EC2 インスタンス1つ
- EC2インスタンスは、任意のアベイラビリティゾーンに配置
- シングル AZ
- EC2 インスタンス複数
- EC2インスタンスは、任意のアベイラビリティゾーンに分散配置
- マルチAZ
- オンプレミス環境と連携
- Direct Connect, Site to Site VPN を使用する
- ハイブリット
- お客様環境の近くでクラウドを活用する
- AWS Local Zones : リージョンのない大都市圏へ低遅延にアプリケーションを提供
- AWS Outposts : オンプレミス環境に対する低遅延アクセスを提供
- AWS Wavelength : 4G/5G モバイルネットワークに対して低遅延にアプリケーションを提供
- マルチリージョン
- EC2 インスタンスを別のリージョンに配置
- リージョンが利用できない場合でもシステムへのアクセスが可能
- 可用性に関する検討ポイント
- マルチ AZ vs マルチリージョン
- 業務システムに求められるRTO/RPO、可用性目標
- コスト(マルチAZ << マルチリージョン)
- マルチ AZ vs マルチリージョン
- ロ「ロケーションが豊富な Amazon EC2」
- システム要件に合わせてぴったりなところを選ぶ
- EC2 インスタンス1つ
- ハ : 何台用意すればいいの?
- 負荷が一定ではない場合
- Amazon EC2 Auto Scaling でインスタンス数を調整
- 指定キャパシティの維持
- Amazon EC2 Auto Scaling でインスタンス数を維持
- 必要なインスタンス数が決まっている場合に便利
- マルチAZ構成も可能
- 負荷に応じたEC2インスタンスの自動増減
- 負荷増大(CPU使用率など)した場合に、希望容量を変更
- 負荷に応じて、スケールアウト・スケールイン
- ハ 「はみ出る負荷も任せて安心」
- Amazon EC2 Auto Scaling でインスタンス数をカンタン管理
- 負荷が一定ではない場合
- イ: どうやってインスタンスタイプを選べばいいの?
- コスト最適化
- きっかけ
- 見積もり当初のインスタンスサイズが大きい
- 夜間に利用されなく、アイドルタイムが長い
- 見積もり当初のディスクサイズが大きい
- インスタンスタイプの再選定
- サイズ変更/ファミリー変更
- 世代の変更
- 一般的には世代を新しくするとコストパフォーマンスが高くなる
- CPUの変更
- AMDプロセッサの検討
- AWS Graviton の検討
- 電力効率の向上
- Amazon EC2 の購入オプション
- オンデマンドインスタンス
- Amazon EC2 の定価
- 新しいものやステートフルなもの、スパイクするものに向いている
- Savings Plans
- 長期で利用する場合の価格
- 長く運用し、安定稼働しているものに向いている
- スポットインスタンス
- 空きキャパシティを活用
- 起動しない可能性、中断の可能性あり
- 中断た一時的な障害に耐えられものに向いている
- 例
- データベース
- Savings Plans
- Web/API
- Savings Plans とスポットインスタンス
- ビデオストリーミング
- オンデマンドインスタンス
- データベース
- オンデマンドインスタンス
- どの EC2 インスタンスを最適化するか
- AWS Cost Explorer がコスト最適化の方法を提案
- きっかけ
まとめ
本セッションを通して、Amazon EC2 の「インスタンスタイプ」、「配置方法」、「配置台数」、「コスト最適化」を決定するために必要な考えを学ぶことができました。
特にイロハについては、Amazon EC2 を利用する上で知っておくべきことがまとまっています。
また、コスト最適化については、Amazon EC2 の購入オプションやそれぞれの特徴、どのワークロードに向いているかなど今日からでも実践できそうな内容が盛り沢山でした!
Amazon EC2 を今後活用していきたい、活用方法がよくわからない方向けはぜひチェックしてみてください。